手早くできるインスタント袋麺は、主婦のひとりご飯に、夫の夜食に大活躍。麺の食感やスープの味がどんどん進化している今の袋麺なら、作り方やトッピング次第で、メインでイケちゃう、お店の味もしのぐごちそうになるんです!
“1日1麺”をモットーに30年間、1万食を超えるインスタント麺を食べ続けているインスタントラーメン研究家・大和イチロウさんは、こう語る。
「袋麺業界に革命が起きたのは 2011年。当時は“フライ麺”が主流でしたが、『マルちゃん正麺』が、まるで“生麺”のようなもちっとした食感を出す製法に成功。以来、生麺タイプが大人気に。最近の注目は、和風味。カップ麺で昨年末から、だしや昆布にこだわった和風味が人気なので、このブームが袋麺にもやってきますよ!」
そんな袋麺を美味しく作る7か条を、大和さんが教えてくれた。
【1】グラグラと沸騰した湯に入れる
泡がポコポコしている状態では早すぎ。湯がグラグラと煮立ち、完全に沸騰したら麺を投入。
【2】麺を入れたら触らない。ゆで時間の2/3になったら箸でほぐす
麺を入れたら、ゆで時間の2/3(ゆで時間3分なら2分)が経過するまで放置。箸で無理にほぐすと麺に余分な水分が入り、柔らかくなってしまう。
【3】丼は温めておく
麺は温度が下がる時に伸びてしまう。丼を湯で温めておくことで麺が伸びにくくなり、最後までおいしく食べられる。
【4】スープは火を止めてから入れる
粉末スープは、加熱で香りや風味が飛んでしまうので、火を止めてから入れる。液体スープは、油の中に旨味が凝縮されているので、絞り出しやすいように温めておく。
【5】野菜はスープを少量かけてレンジで加熱
野菜を加える場合、付属のスープ小さじ1/2を振りかけ、レンジで加熱。野菜に旨味が染み込み、時短にも。この場合、麺をゆでる湯の量はやや減らすと味が薄くならない。
【6】麺は割ってはいけない
麺を割って断面が増えると、水分を多く含んでベシャベシャに。複数の麺を同時に作る時も、割るのはNG。
【7】まとめて作る時はふたをして蒸す
2個以上同時に作る時は、水は個数に応じて2倍、3倍にし、ゆで時間は1個分のままでOK。麺が重なって湯から少し出てしまっていても、ふたをして蒸せばおいしくゆで上がる。
撮影/市瀬真以
※女性セブン2018年3月8日号