ライフ

60代は筋トレの適齢期 体を痛めないためのやり方、体勢とは

腕立て伏せのポイント

 これまで筋力トレーニングは“ツラい運動”としてシニアに敬遠されてきた。しかし今、定年後に筋トレを始める男性が増えている。

 人間の身体機能は20歳をピークに年々低下する。60代の身体機能は20歳の4割にまで落ち込む。しかし、だからこそ60代は筋トレの“適齢期”なのである。「筋肉博士」の異名を持つ東京大学大学院教授の石井直方氏(理学博士)が言う。

「筋肉は加齢とともに著しく衰え、とくに足腰の筋肉は30~80歳の間に約半分になる。骨や筋肉など運動器の衰えが原因で歩行などに障害を来たすロコモティブシンドローム(運動器症候群)を防いで健康寿命を延ばすためにも、定年前後の時期に筋トレで筋肉や関節の機能を維持することが大事です」

 シニアの筋トレブームに拍車をかけた書籍が『定年筋トレ』(ワニ・プラス)だ。同書の担当編集者が言う。

「筋トレ本はたくさんありますが、“シニア向け”となると安全第一になりがちで転倒予防、介護予防、病後リハビリ的なものが目立ち、“物足りない”と考える人が多いようです。しかし、がっつり行なうにはやり方を間違えると怪我につながる年齢でもある。

 そんな方々のために作ったのが、この本です。読者からは『理論がしっかりしていて、やる気が出た』との声が多い。2月8日の発売後、3日程で重版が決まりました。実際に本を読んで筋トレにハマる高齢者も増えています」

 同書の共著者で京大名誉教授の森谷敏夫氏は、定年筋トレが健康寿命を延ばすとともに、脳と筋肉をつなぐ神経を発達させて視覚・聴覚・三半規管の衰えを防ぎ、より高齢者は引き締まった若々しい体を取り戻すと言う。

関連キーワード

関連記事

トピックス

広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
筑波大の入学式に臨まれる悠仁さま(時事通信フォト)
【筑波大入学の悠仁さま】通学ルートの高速道路下に「八潮市道路陥没」下水道管が通っていた 専門家の見解は
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
《事故前にも奇行》広末涼子容疑者、同乗した“自称マネージャー”が運転しなかった謎…奈良からおよそ約450キロの道のり「撮影の帰り道だった可能性」
NEWSポストセブン
長浜簡易裁判所。書記官はなぜ遺体を遺棄したのか
【冷凍女性死体遺棄】「怖い雰囲気で近寄りがたくて…」容疑者3人の“薄気味悪い共通点”と“生活感が残った民家”「奥さんはずっと見ていない気がする」【滋賀・大津市】
NEWSポストセブン
坂本勇人(左)を阿部慎之助監督は今後どう起用していくのか
《年俸5億円の代打要員・守備固めはいらない…》巨人・坂本勇人「不調の原因」はどこにあるのか 阿部監督に迫られる「坂本を使わない」の決断
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者(44)が現行犯逮捕された
「『キャー!!』って尋常じゃない声が断続的に続いて…」事故直前、サービスエリアに響いた謎の奇声 “不思議な行動”が次々と発覚、薬物検査も実施へ 【広末涼子逮捕】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
再再婚が噂される鳥羽氏(右)
《芸能活動自粛の広末涼子》鳥羽周作シェフが水面下で進めていた「新たな生活」 1月に運営会社の代表取締役に復帰も…事故に無言つらぬく現在
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン