EXILEや三代目J Soul Brothersら人気アーティストが所属する「LDH JAPAN」。その社内のスタッフやアーティストが心に刻む言葉や、メンバーたちがそれらの言葉に導かれた生き方を語った1冊『LDH OUR PROMISE』(小学館)が出版された。
「この本に書かれているのは、ぼくらが“夢を追いかけ続けて学んできたこと”の結晶です。LDHにかかわる者だけでなく、広く世の中のみなさんに伝わり、生きるヒントや夢をかなえる力になれば、とても嬉しく思います」
EXILE MAKIDAI(42才)は『LDH OUR PROMISE』の企画発表会で、そう語った。
この本には、『LDH OUR PROMISE』という同じタイトルの原書が存在しており、4部構成になっている。EXILEが結成9年目(2009年)に定めた「EXILE statement」、アーティストのために2010年にまとめられた「LDH rules for artist」、スタッフのための「LDH rules for staff」、そしてLDHが国内外で運営するダンススクール「EXPG」のスタッフや生徒に向けて2011年に作られた「EXPG statement」だ。
「作られた時期の違う4つのメッセージが1冊にまとめられ、EXILEの想いと経験がつまっています。アーティストやスタッフが志を共有するためのもので、日々の行動規範や“夢をかなえるためのヒント”を教えてくれます」(LDH JAPANの石井一弘さん)
今回、その原書に綴られた言葉について、30人のアーティストが自らの経験に照らして思いの丈を語ったインタビューを掲載し、新たに『LDH OUR PROMISE』として上梓された。
この本は多くの企業の「就業規則」とはまったく違う。
「EXILEはストリートで鍛えられ、育ち、夢をかなえてきました。その過程ではいくつもの失敗、つらい経験もしています。ここに書かれているのは、そこから学んだリアルばかり。だから言葉が心の奥にまで届くのだと思います。社内では若いアーティストやスタッフを中心に、この本の内容やその意味を学ぶ勉強会も開催されていて、『GENERATIONS』をはじめ、若いメンバーたちが参加しています」(石井さん)
たとえば、「rules for artist」の章にはこんな文言がある。
《本気で伝えたい想いなら本気で伝えかたを覚えること》
三代目JSBの登坂広臣(30才)は同書の中で、この言葉について自らの経験に照らし、「ストレートに想いを口にすることを実践してから、自分自身の環境もいい方向に変わってきた」と語っている。