プロ野球の開幕が近づいてきた。大枚を叩いて獲得した新外国人選手の働きがペナントレースの行方を左右するポイントの一つとなるが、“前評判通り”になるかが不安視される外国人選手も少なくない。
昨季11年ぶりのBクラスに沈んだ巨人は、今年も“欲しい欲しい病”を発症。手始めにセ・リーグ本塁打王のゲレーロ(年俸4億円)を中日から獲得した。
キャンプ中は「62スイング中20本が柵越え」といった“好調”ぶりが強調されてきたが、「今年も同様の活躍ができるとは限らない」というのは、スポーツ紙デスクだ。
「中日時代の相手チーム別打率を見ると、3割打っているのは巨人とヤクルト戦だけ。巨人が昨年、カモにされた広島(7勝18敗)相手だと2割4分という成績です。リーグ2連覇中のカープを倒すための補強という観点でいえば、首を傾げざるを得ない。
しかも、若手育成を理由に長年の功労者・村田修一を放出しておきながら、同じくサードを守るゲレーロを獲得したことで、チーム内には不満が溜まっている」
※週刊ポスト2018年3月16日号