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里見香奈女流五冠の“前例なき挑戦”がもたらした功績

年間対局数は非常に多かった(時事通信フォト)

 快進撃が続く藤井聡太六段(15)。史上最年少で六段に昇格したばかりか、早ければ5月にも「七段昇格」の可能性があり、トップ棋士への階段を猛スピードで駆け上がっている。

 一方で、階段を登る道が絶たれたのが、里見香奈女流五冠(26)だ。藤井六段が羽生善治竜王(47)を破った翌日、「女性初のプロ棋士」の挑戦が潰えたのだ。

 棋界では「プロ棋士」と「女流棋士」で制度が異なる。里見五冠は女流棋士であり、かつプロ棋士養成機関「奨励会」の会員であった。

 奨励会には「26歳の誕生日を含むリーグ中にプロ棋士=四段昇格できなければ退会」という年齢制限がある。2月18日の三段リーグでの対局に敗れた里見五冠は、この規定により奨励会退会が決まった。ただ、これにより“女流最強”といわれる里見五冠が、男性のプロ棋士に実力で劣っていることが示されたかというと、必ずしもそうではない。

「里見さんは、女流棋士としての対局だけでも年間20~30局をこなす。奨励会三段リーグは1期(半年)18局で年間36局あり、年間対局数は合計50~60局にもなる。今年度の藤井六段は68局、羽生竜王は51局(いずれも2月末時点)と、トップ棋士に匹敵し、体力面での負担やプレッシャーは並大抵ではない」(将棋観戦記者)

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