今年の大学入試もいよいよ終盤に差しかかってきた。私立大では2月試験の合格発表がほぼ終わった。
今年は私立大人気が高く、13年連続の志願者増となりそうな勢いだ。7年連続志願者が減っている国公立大とは対照的な人気である。早稲田大、上智大、東京理科大、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)はいずれも志願者が増えた。首都圏の大手難関大では慶應義塾大が減ったぐらいだ。
志願者が増える一方で、文科省の定員厳格化政策により、大手私立大は入学者を定員に近づけている。大都市の大学に学生が集中しないように、地方創生を図ろうという政策だ。そのため、各私立大は大手を中心に発表する一般入試の合格者数を減らしている。
この傾向は来年も続き、厳しい入試になることは間違いない。高校の進路指導教諭は「受かりそうな子が受からず厳しい」と話す。志願者が増えて、合格者が減っているのだから、入試は少子化の中でも厳しい。受験生はたまったものじゃない。前年なら合格していた受験生が不合格になるのだ。そこで自衛策として、今年は併願校を増やす受験生が多く、私立大全体の志願者が増えたとみられる。
さらに、学部別では文系学部人気が続き、文系学部の定員が多い私立大がよりいっそう人気になったとみられる。
このような厳しい入試の中でも、大学合格実績を伸ばした学校も少なくない。2月試験が終わった段階でのMARCHの学校別合格者数を見ていこう。