プロ野球の順位予測は難しい。優勝予想では万年Bクラス時代から一貫して「広島優勝」を掲げ続け、2017年はとうとう優勝をセ・リーグは広島、パ・リーグはソフトバンクとV2の“的中”に漕ぎつけた評論家の安仁屋宗八氏。他にはセ2位の阪神を当てたのみで、的中率は25%に留まったが、「両リーグの優勝チームを当てれば大したもんじゃないですか!」と胸を張る。2018年の順位予想は、以下のように出した。
【セ・リーグ】
1位:広島 2位:阪神 3位:DeNA 4位:巨人 5位:中日 6位:ヤクルト
【パ・リーグ】
1位:ソフトバンク 2位:西武 3位:ロッテ 4位:楽天 5位:日本ハム 6位:オリックス
今年も広島Vの予想は変わらない。
「打線には去年、右足首骨折で途中離脱した鈴木誠也(23)が開幕までに戻って来るし、セカンド・菊池涼介(28)、ショート・田中広輔(28)らセンターラインの守りは盤石。投げる方だって開幕投手の野村祐輔(28)が去年より順調な調整ができている。あと、キャンプで見たら大瀬良大地(26)がかなり良かったので、去年の10勝から上積みが期待できそうです。セットアッパー候補の新外国人・カンポス(30)もいいんじゃないか。広島の外国人選手はみんな真面目で、期待を裏切らないですから。
あえて怖い相手を挙げるなら、予想で2位にした阪神よりも、去年カープが唯一、負け越しているDeNA(12勝13敗)かな。今永昇太(24)、濱口遥大(22)、石田健大(25)の3枚の左腕は今年もやると思う。巨人は中日から獲ってきたゲレーロ(31)がそこそこ打つとは思いますけど、マイコラスと村田修一の抜けた穴を埋めるまでには至りませんね。
パはソフトバンクの独走で決まりでしょう。今から秋の日本シリーズが楽しみですよ!」(安仁屋氏)
※週刊ポスト2018年3月23・30日号