CMにドラマに引っ張りだこの俳優・遠藤憲一(56才)。11年前に事務所から独立、俳優としての転機となったという。
その際に、妻をマネージャーに抜擢した。そんな二人三脚で歩んできた妻との馴れ初めを尋ねてみると、意外なプロポーズ秘話が。
「ある日、渋谷で『どついたるねん』っていうボクシングの映画を一緒に見たんです。そのあと食事をしている時に、ふと自分から“結婚しちゃう?”って。とくに映画から影響を受けたわけでもないし、突然、思いが降ってきたというか…自分でも理由はわからないんだけど。女房もビックリしてた(笑い)」
妻のことは「明るさと厳しさを両方持っている人」という一方、自分のことは「俳優には向いていない性格」だという。
「基本、人前に立つのが苦手だし、台本を覚えるのも苦手。自分のダメなところと常に闘いながらだから、仕事は楽しいというより、キツイと思うほうが多い。でも、俳優を辞めようと思ったことはないし、理想形には、まだたどりつけていない。そういう意味で余裕がないから、趣味も、持てないのかな」
無趣味だという遠藤が、たまの休日に楽しむのは、立ち食いそばや牛丼。それらを“ソウルフード”といって食べに出かける。
「お気に入りの立ち食いそば屋が3軒、牛丼屋が1軒、定食屋が2軒あって。朝起きて、どこに行こうかな…と考えるのが好きなんです」
人懐っこく笑って見せた。
撮影/矢部志保
※女性セブン2018年3月22日号