中国内陸部の湖北省武漢市政府は同市内の公衆トイレを管理する職員2人を募集するとともに、その学歴を「大学卒の学士の学位を有する者」と定めていることが分かった。
これに対して、ネット上では「私の卒業した大学ではトイレ掃除の授業はなかった」や、「2人の学士の上司は修士課程の学位をもっていなければならないのでは」などと武漢市のトイレ管理職員募集を茶化した書き込みが目立っている。
これらの意見について、市政府当局者は地元メディアに対して、「職員を募集する際、学歴の条件を明記するのは当然だ」と述べるとともに、「募集した2人は清掃員ではなく、市内の数カ所の公衆トイレを廻って、きれいに清掃されているかどうかをチェックする管理職であり、ある程度の能力が必要なのは言うまでもない」と指摘している。
これに反論するように、ネット上では「トイレを管理する能力と学歴は関係ないのではないか」との声も書き込まれている。
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は武漢市のトイレ専用職員募集について、中国では習近平国家主席の鶴の一声で、2015年から「トイレ革命」が叫ばれていることが背景にある、と指摘している。