球界大物OBたちによる順位予想が発表され始めると、プロ野球の開幕が近いことを実感できる。この順位予想は、プロ野球を長年取材していても難しいもの。昨年はソフトバンクの優勝と楽天のCS進出を当てたものの、セの順位予想は巨人を1位にして“全滅”で12球団の順位的中率が16%だった評論家の遠山奬志氏。今年は古巣の阪神を1位に置いた。
【セ・リーグ】
1位:阪神 2位:巨人 3位:広島 4位:DeNA 5位:ヤクルト 6位:中日
【パ・リーグ】
1位:ソフトバンク 2位:オリックス 3位:西武 4位:楽天 5位:日本ハム 6位:ロッテ
「今年のセは難しい。ただ、阪神は先発ローテが1年間機能しそう。打線でロサリオ(29)が“不動の4番”に座り、若手が上手く機能すれば優勝に手が届くと思う」
その一方で、5位に予想したヤクルトまでは優勝の可能性があるともいう。
「ヤクルトは帰ってきた青木宣親(36)がつなぎに徹し、山田哲人(25)が1番でも3番でも使える状態になれば、打ち勝つ展開に持っていけるようになるでしょう。セは5強1弱。中日だけはね……。松坂(大輔、37)効果でグッズは売れたかもしれないが、ローテには入れられないでしょう。
パはソフトバンクの1強という見方が大勢でしょうが、今年こそはオリックスがやってくれると信じたい。JR東日本からドラ1で入った田嶋大樹(21)は即戦力ですよ。金子千尋(34)ら先発陣は充実しているし、平野(佳寿)が抜けた抑えの穴も、日本ハムから増井浩俊(33)を獲って埋めた。まぁ、オリックスを上位に予想して何度も裏切られた過去はありますが(苦笑)。
逆に増井が抜け、大谷翔平もメジャーに行ってしまった日本ハムは厳しい。外国人の補強では埋めるには至らない。清宮幸太郎(18)も1年目はさすがに厳しい。投げる側にもプロの意地があるからね」(遠山氏)
※週刊ポスト2018年3月23・30日号