スポーツ

幕下以下には許されぬ土俵上での塩撒き、例外はいつ?

全員が塩を撒くわけではない(イラスト/松嶌篤志)

 力士の代名詞といえば土俵上での塩撒きだが、実は幕下以下には許されていない。力水と塩撒きは十両以上の取組で行なわれる。

「ごく稀だが進行が早すぎる場合、幕下同士の取組でも“塩が入る”といって塩撒きをして時間を調整する場合がある」(元力士)

 ちなみに国技館で1日に使用する塩の量は45キロだ。

 土俵に上がってから立ち合いまでの制限時間は番付によって変わる。幕内で4分、十両で3分、幕下以下は2分。審判員の時計係が時間を計り、行司と呼出に右手を上げて合図を送る。呼出が力士にタオルを渡すと制限時間いっぱいの意味。力士は最後の塩を撒く。

 本場所では午前8時45分の取組開始から午後6時の打ち出し(終了)まで、きっちり取組が進んでいく。途中、物言いや水入りなど何らかの事情で遅れた場合は、仕切り時間を調整しながら打ち出しが午後6時となるようにする。これはNHKの中継時間と無関係でないとも言われている。

 幕下以下は1場所7番(8番の場合もある)、十両以上は1場所15番。幕内以上では取組により懸賞が掛けられ、勝った力士が手にすることができる。

※週刊ポスト2018年3月23・30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

浩子被告の顔写真すら報じられていない
【ススキノ事件公判】田村瑠奈被告(30)が被害男性の頭部を切断した前後に見ていた記事の詳細は…「千葉バラバラ女性遺体」「人体の一部」「死刑しかない犯罪…」
NEWSポストセブン
千葉真一さんのマネジメントを手がけていた事務所社長が急死していた
《自宅で遺体発見》千葉真一さん事務所社長が急死! 周囲に語っていた映画と千葉さんへの思い
NEWSポストセブン
井上晴美が語る、デビュー時から連続ドラマなどで活躍してきた思い出とは
《元『桜っ子クラブ』の井上晴美》人気絶頂の25歳でスキンヘッド写真集を決意した意外な理由「“髪の毛を剃ってないほうがよかった”という人もいましたが…」
NEWSポストセブン
あごひげを生やしワイルドな姿の大野智
《ワイルド姿キャッチ》嵐リーダー・大野智、宮古島で自由な生活を謳歌 左上腕や両肩に自らデザインしたタトゥー、過去には「クビになってもいいから墨を入れる」と話していたことも 
女性セブン
盗難された車両
《追跡ルポ》ベトナム人犯罪グループによる車両窃盗、関東・中部の旧ビッグモーターなどで被害頻発 犯罪に走る“ボドイ”と呼ばれる不法滞在者たち
週刊ポスト
90年代はアイドル、女優、グラビアで活躍してきた井上晴美(インスタグラムより)
《熊本移住14年の変化》シングルマザーとなった井上晴美が温泉地で始めていた「会員制スナック」 更年期を和らげた「自分の時間」
NEWSポストセブン
亡くなったシレール・ゴランさん(イスラエル大使館の公式Xより)
《性暴力の叫び声》ハマスの音楽フェス襲撃から生還した20代女性が迎えていた最悪の結末「魂はすでに死んでいた…」海外メディアが報道
NEWSポストセブン
最近になってSNSの収益化も始まったというビオーレ名古屋(Viore Nagoya)」
《収益化も成功》“カワイイSNS”で大人気『ビオーレ名古屋』が懸念するアスリート盗撮問題とファンのモラル「“ど素人”と言われて……」「みなさんのマナーにかかっています」
NEWSポストセブン
慶應義塾の創設者である福沢諭吉の銅像(時事通信フォト)
《着手金100万円、試験前に1000万円》慶応幼稚舎に2人の子供を入学させた父親の懺悔告白 “合格請負人”を通じて現役教員らに買収工作 
女性セブン
80年代のアイドル界を席巻した
小泉今日子、中森明菜、松本伊代、堀ちえみ…令和に輝き続ける「花の82年組」 ドラマや音楽活動、現代アーティストとしても活躍中
女性セブン
結婚していたことがわかった蝉川と久保(時事通信フォト)
【松山英樹の後継者が電撃婚】ゴルフ蝉川泰果プロが“水も滴るCM美女”モデルと結婚「ショートパンツがドンピシャ」
NEWSポストセブン
目撃されたニセ警備員️(左)。右は看護師のコスプレで訪れていた女性たち
【渋谷ハロウィン】コスプレ女性をナンパする“ニセ警備員”が起こした混乱「外国人2人組が交番に連れていかれた」軽犯罪法違反に該当する可能性も
NEWSポストセブン