大相撲の力士の収入で、見逃せないのが懸賞金。幕内の取組にかけられ、勝ち力士に土俵上で与えられるスポンサーからの賞金。1本あたり6万2000円だが、力士が行司から手刀を切って受け取る袋の中には3万円しか入っていない。
「事務経費5300円(取組表掲載および場内アナウンスの手数料)、納税充当金2万6700円を引かれた3万円が力士の取り分になります」(協会関係者)
納税充当金はその名の通り、年末調整の時に追加徴収が行なわれる場合に使われる。その時に備えて一時的に協会がプールするものだ。ただ、力士個人名義のカネなので、希望があればいつでも引き出すことができるし、引退するときには追加徴収で引かれて余った分が本人に返される。
※週刊ポスト2018年3月23・30日号