港区女子たちが狙うハイスペック男性にも、いろんな種類がいる。年収1500万円前後の超大企業ビジネスマン、3000万円も4000万円も稼ぐ外資系金融マン、実業家の「億プレーヤー」……。この中では比較的収入が少なくとも、一流企業のビジネスマンは安定感があって人気だ。だが、中には残念な男性もいる。現役港区女子の吉川リサコ氏がリポートする。
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最近、港区女子友達・ミナから聞いた、“看板系オトコ”の残念なエピソードがある。会社の看板だけで女を口説こうとする男性たちだ。
ミナは、化粧品販売員をしている。元AKB48の渡辺麻友に似た可愛い系27歳。結婚を意識しつつも、デートする男性には困らない、貢いでくれる港区おじさんもたくさんいる、そんな生活を送っていた。もちろん、ハイスペ男性と飲めば、いつもタクシー代を貰えた。
ある日ミナは同僚に誘われて、大手総合商社マンと合コンをしたそうである。その会社の男性たちとは、何回か合コン経験があった。みんな優しくてタクシー代もくれたし、付き合って結婚した港区女子の友達もいる。
安心して店に向かった。指定されたのは赤坂の個室焼き肉店。彼らは、とにかく酒を飲んだ。相手は松本潤似の32歳、塚本隆史似の35歳、星野源似の39歳。
2軒目は高級カラオケルームに場所を変え、さらに飲んでお開きになった。特に誰かといい感じになることもなく合コンは終わり、帰り際、松本潤似のヨシキに、タクシー代を1万円渡された。
その後は、「予定が合えばご飯に行こうよ」などというメールをやりとりしていたが、ミナは気乗りせず、返事をしなかった。
それから2週間後。ヨシキから、幹事をした同僚のアオイにLINEが届いた。
「アオイちゃん久しぶり! 悪いんだけど、この前の合コン、6人で28万円もかかってさ、さすがにきついから、負担してもらっていいかな?」