現在、大相撲春場所が大阪で行われているが、あれだけ大きな体の力士たちは、どうやって移動しているのか気になるところだ。
移動方法は、番付ごとに決まっている。飛行機では幕下以下はもちろんエコノミークラス。十両に出世するとビジネスクラスになり、大関以上になるとファーストクラスに乗ることができる。関取がゆったり座るのに対し、若い衆は狭い機内でぎゅうぎゅう詰めなのだ。
一方、新幹線での移動では関脇以下はみな普通席。グリーン車が許されるのは大関以上である。
「そのため近年は風物詩だった『相撲列車』も様変わりしている。かつては新幹線や特急の臨時列車を仕立てていたが、最近は上位陣が飛行機を利用することが多くなり、貸し切りは4両程度。駅に来る力士の数が減った」(協会関係者)
イラスト■松嶌篤志
※週刊ポスト2018年3月23・30日号