近年、「病気と遺伝子の関係」に注目した検査法の開発が進んでいる。その一つに「サインポスト遺伝子検査」がある。
血液または唾液から62種類の遺伝子を採取し、体重などの基礎データと掛け合わせて病気のリスクを算出する。
「『肥満』、『高血圧』、『高血糖』、変わったものでは『二日酔い』など、14項目の“かかりやすさ”を算出できます」(開発者でサインポスト代表取締役の山崎義光氏)
検査結果は報告書としてまとめられ、受診者に渡される。遺伝子分析に基づいた日常生活のアドバイスが豊富であることが特徴だ。
例えば、高血糖のリスクが高い人は「鮭」「トマト」など摂取したほうがよい食材を具体的に示すとともに、「食後の歩行」「夜間のスクワット」など1週間のスケジュールに基づいた生活・運動指導がイラスト入りで提示される。
「たとえば、単に『痩せましょう』と言うのではなく、『あなたは脂肪燃焼が悪い遺伝子を持っているから、赤身肉に含まれるカルニチンを摂取して脂肪を熱に変えましょう』と説明される。自ら関心を持って生活習慣を改善してくれることを期待しています」(同前)
費用は1回4万~6万円程度となっている。
※週刊ポスト2018年3月23・30日号