1970年代に来日し、深夜番組『11PM』などに出演し有名になったアメリカ出身のセクシー女優、シャロン・ケリー。梅宮辰夫と共演した東映映画『色情トルコ日記』(1974年)は伝説の作品となっているが、同作に出演していた俳優・佐藤蛾次郎が、シャロン・ケリーとの“刺激的”な一夜の出来事について振り返る。
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京王プラザホテルでの夜のことは今でもよく覚えているよ。乱れる金髪に、弾けるほどの肉体、そして、漏れる吐息。シャロンの姿は今でも目に焼き付いている。あの体は一生忘れられないよ……なんて言いたかったな(笑い)。
でも、そのチャンスはあったんだよ。『色情トルコ日記』では、俺がシャロン・ケリーのボディガードのような役どころだったこともあって、よく一緒にいたんだ。
ある日、新宿の伊勢丹前での撮影が終わると「ガジさん、シャロンを送ってあげてよ」とスタッフが言うんだ。用意されたタクシーに2人で乗ろうとすると、シャロンが腕を組んできて、車内でもその状態のまま、2人で宿泊先の京王プラザホテルで降りたんだよね。
次の日、撮影所に行くとスタッフが拍手して俺を出迎えるんだ。「なんかあったの?」と驚くと、「蛾次郎さん、やりますね~」とニヤニヤしている。よくよく聞いてみると、タクシーの運転手が「昨日、蛾次郎さんとシャロンが2人でホテルに消えて行きました」と喋っていたらしいんだ。
たしかに2人でホテルに行ったけど、喫茶店でお茶をしていただけなんだ。俺はパツキンの外国人と付き合ったこともあったから、少しは英語を話せた。シャロンは寂しそうに「早く帰りたい」と言っていた。マネージャーもいないし、通訳も日本人。異国に1人でやって来たから不安だったんだよ。周りは畏れ多くて話しかけられず、誰も相手にしていなかったからね。