今シーズンのプロ野球で注目されるのが、巨人・上原浩治、ヤクルト・青木宣親、中日・松坂大輔ら、メジャーからの“復帰組”の活躍だ。
そんななか、未契約の大物元メジャー選手がいる。ソフトバンクの川崎宗則(36)だ。メジャー時代は明るいキャラで人気者となった川崎は、昨年、日本球界に復帰。しかし契約未更改のまま越年し、キャンプにも姿を見せず、3月1日にはとうとう球団公式ホームページの選手名鑑から名前が消えた。昨年11月の優勝パレードやファンイベントなどの球団行事にも一切参加していない。球団関係者や担当記者たちさえ戸惑っているのが現状だ。
「王会長が“リーダーとしてもチームに必要な選手。本来の形で1日も早く契約できるように”とコメントしたように、球団側には契約意思がある。今も契約保留選手名簿に名前は残ったままだが、進展がない」(球団関係者)
この“失踪状態”の原因として囁かれているのが、昨年7月の両アキレス腱の怪我による影響である。
「昨年、日米通算1500安打を達成するなど順調だったが、怪我で7月終わりに出場選手登録を抹消されると、一軍に復帰することなくシーズンが終了。アキレス腱を痛めるのは初めての経験のようで苦しんでいますが、何より今のソフトバンクは選手層が厚く、川崎のレギュラー確保は簡単ではない。最近は、“いっそ自分で野球チームを作ろうかな”とこぼしていた、という情報もあります」(同前)
ソフトバンクに川崎の現状と契約の進捗を聞くと、「契約に関する質問にはお答えできません。ただし、球団と仲違いしているということはなく、コミュニケーションも取れています」(球団広報部)と説明した。