「ゴメ~ン。お迎え頼める?」「こんな高そうなもの、悪いわね~」──つい口から出てしまうこんな言い方、実は相手をイヤ~な気持ちにさせているかもしれません。じゃあどう言えばよかったの? 仕事でオンオフを線引きしたいとき、誰からも好感を持たれる“大人の話し方”を学びましょう。
Q:新しい仕事をふられたが、明らかに大変そう。家庭との両立も無理だし、断りたい
【1】ご存じの通り、家庭のこともありまして、今でも正直いっぱいいっぱいですので…
【2】キャパシティーを超えますので、ご容赦ください。
【3】私には荷が重く、せっかくですが、ご期待には沿いかねます。
【1】や【2】では相手が無茶なことを押し付けているような感じが強調され、失礼です。正解は【3】。自分の器を上回るという意味の「荷が重い」「荷が勝つ」といった慣用表現はあまり角を立てずに済む言葉。個人的には残念、という思いをにじませる言い方として、「あいにく」を頭に付けると良いと思います。
Q:あまり親しくないパートの同僚に、シフトを代わってもらいたい
【1】シフトを代わってください。何でも埋め合わせはしますので…。
【2】ご無理を申してすみませんが、シフトを代わっていただけないでしょうか。
【3】どうか、お願いですから、この日シフトを代わっていただきたいのです。
正解は【2】。親しい友人なら【1】【3】でも良いかもしれませんが、よそよそしい相手ならまず、無茶を言っていると自覚していることを伝えましょう。そして、押し付けがましくならないよう、「お時間が許せばで結構です」などと添えるのが望ましいです。
Q:お酒の席で上司からセクハラにあった!
【1】もう、いい加減にしてください。
【2】こういうのって良くないと思うんですけれど…。
【3】お戯れが過ぎます。部長らしくありません。
これはもちろん上司が悪いのですが、あまり場の空気を壊したくない、と思う人も多いはず。そういうときは、声を荒げず、よそ行きの言葉で距離を感じさせましょう。正解は【3】。同時に、普段のあなたはそんなことをしないはず、ときっぱり伝え、我に返るよう促します。
Q:失言を本人に聞かれてしまった…!
【1】心ならずも失礼なことを申しました。
【2】つい口が滑ってしまいました。
【3】言葉のあやですので、どうか本気になされませんよう。
正解は【1】。悪口や批判などをうっかり本人に聞かれてしまったときは、それが仮に本音であっても、「心ならずも」(自分の本意ではない)と伝えましょう。ただ、必要以上の弁明をするのも白々しいので、【1】の後には気分を害したことに関し、真摯にお詫びしましょう。
※女性セブン2018年3月29日・4月5日号