芸能

「芸能人が来る記者会見」が連発される理由とは

元広告代理店社員でネットニュース編集者の中川淳一郎氏がカラクリを明かす

 外国映画が日本公開されるとき、まったく関係がない芸能人などがイベントや会見に登場することある。日本版オリジナルのテーマ曲や、技量が伴わないタレントによる吹き替え声優起用と並んで、映画ファンからはとても評判が悪いこの習慣は、新製品発表の記者会見など、他でも起きている現象だ。元広告代理店社員でネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、なぜ無関係の芸能人が来る会見が行なわれるのかについて考察した。

 * * *
 3月30日に公開されるリュック・ベッソン監督の映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のジャパンプレミアが開催されたが、ここでバカマスコミを端的に表す騒動が発生した。会場にはベッソン氏と吹き替えを担当した女芸人・ゆりやんレトリィバァが登場。

 ゆりやんはセクシーな役柄である「リアーナ」の吹き替え担当で、リアーナと同様に露出度の高い衣装で登場し、ベッソン氏に「アイ・アム・セックス・シンボル」と言うなどした。同氏は「オーマイガー」と呟き、途中退場し現場が大慌てになったと報じられたのだ。ゆりやんは「怒らせてない」と言っているし、『来日したリュック・ベッソン、ネタ全開のゆりやんに“笑撃”「彼女はエイリアン」』と好意的に報じるメディアもあったが、ベッソン氏にとっては困惑の出来事だったかもしれない。

 この件についてネットでは「手塩にかけた映画を外国に売り込みに行ったら、この仕打ち」といった批判に加え、「今ハリウッドはセクハラに過敏になってるのになぁ」とゆりやんの空気の読めなさが呆れられた。

 だが、そもそも日本の「芸能人が来る記者会見」自体がおかしい。ゆりやんのように吹き替えを担当していたり、CMキャラという理由で登場するのならまだしも、映画に限らず、「なんとなくイメージが合う」「旬だ」という理由で企業は発表会に呼んでしまうのだ。

 砂漠から脱出する映画『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』のジャパンプレミアでは、篠原信一、おのののか、小島よしおが登場。「体力がありそう」ということ以外に映画との関係は傍目には見出せない。

トピックス

寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
小室眞子さん第一子出産で浮上する、9月の悠仁さま「成年式」での里帰り 注目されるのは「高円宮家の三女・守谷絢子さんとの違い」
週刊ポスト
TUBEのボーカル・前田亘輝(時事通信フォト)
TUBE、6月1日ハワイでの40周年ライブがビザおりず開催危機…全額返金となると「信じられないほどの大損害」と関係者
NEWSポストセブン
ラウンドワンスタジアム千日前店で迷惑行為が発覚した(公式SNS、グラスの写真はイメージです/Xより)
「オェーッ!ペッペ!」30歳女性ライバーがグラスに放尿、嘔吐…ラウンドワンが「極めて悪質な迷惑行為」を報告も 女性ライバーは「汚いけど洗うからさ」逆ギレ狼藉
NEWSポストセブン
夏の甲子園出場に向けて危機感を表明した大阪桐蔭・西谷浩一監督(産経ビジュアル)
大阪桐蔭「12年ぶりコールド負け」は“一強時代の終焉”か 西谷浩一監督が明かした「まだまだ力が足りない」という危機感 飛ばないバットへの対応の遅れ、スカウティングの不調も
NEWSポストセブン
田中圭の“悪癖”に6年前から警告を発していた北川景子(時事通信フォト)
《永野芽郁との不倫報道で大打撃》北川景子が発していた田中圭への“警告メッセージ”、田中は「ガチのダメ出しじゃん」
週刊ポスト
TBS系連続ドラマ『キャスター』で共演していた2人(右・番組HPより)
《永野芽郁の二股疑惑報道》“嘘つかないで…”キム・ムジュンの意味深投稿に添付されていた一枚のワケあり写真「彼女の大好きなアニメキャラ」とファン指摘
NEWSポストセブン
逮捕された不動産投資会社「レーサム」創業者で元会長の田中剛容疑者
《無理やり口に…》レーサム元会長が開いた“薬物性接待パーティー”の中身、参加した国立女子大生への報酬は破格の「1日300万円」【違法薬物事件で逮捕】
週刊ポスト
2日間連続で同じブランドのイヤリングをお召しに(2025年5月20日・21日、撮影/JMPA)
《“完売”の人気ぶり》佳子さまが2日連続で着用された「5000円以下」美濃焼イヤリング  “眞子さんのセットアップ”と色を合わせる絶妙コーデも
NEWSポストセブン
話題のAIビデオチャットアプリ「Castalk(キャストーク)」
「リアルだ…!」グラビアアイドル・森咲智美と2人きりで「ふれあいタッチ」も AIアバターアプリ「Castalk」を男性記者が体験してみた
NEWSポストセブン
石川県を訪問された愛子さま(2025年5月18日、時事通信フォト)
「バッグのファスナーをすべて開けて検査」愛子さま“つきまとい騒動”で能登訪問に漂っていた“緊張感”
NEWSポストセブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さんが第1子出産》小室圭さんが母・佳代さんから受け継ぐ“おふくろの味”は「マッシュポテト」 関係者が明かす“佳代さんの意外な料理歴”とは
NEWSポストセブン
群馬県草津町の黒岩信忠町長、町長からわいせつ被害を受けたという嘘の告訴をした元町議の新井祥子被告
「ずるずるずるずる、嘘を重ねてしまいました」…草津町長への“性被害でっち上げ” 元女性町議が裁判で語った“発言がどんどん変わった理由
NEWSポストセブン