国内

官邸の“佐川切り”が転機 総理の裏切りで官僚は忖度やめる

裏切りの代償は大きい?

 加計学園問題で安倍政権を告発した前川喜平・元文部科学事務次官が名古屋市の中学校で講演を行なった際、文科省を動かして圧力をかけた安倍チルドレンの池田佳隆・代議士と赤池誠章・参院議員が批判を浴びて野党6党から国会での参考人招致を要求され、“針のむしろ”に座らされている。政治ジャーナリストの角谷浩一氏が語る。

「最近まで安倍さんを少しでも批判すると安倍支持者から抗議が殺到した。安倍チルドレンたちも、それに便乗して『マスコミを懲らしめる』などと叫べば官邸から目をかけられ、出世コースに乗ることができたわけです。しかし、この2~3週間で空気が変わった」

 角谷氏は「官邸の佐川切り捨て」が転機だったと指摘する。

「佐川(宣寿)氏の更迭は、本人の失言でクビを切られた稲田(朋美)元防衛相や今村(雅弘)元復興相とは全く質が違う。佐川氏の責任は重いにしても、あの国会答弁も文書改竄も政権を守るための言動だった。

 しかし、安倍首相は追い詰められると佐川氏に全責任を負わせて辞任させ、国会喚問に立たせる。自分を守った官僚を守らないばかりか、佐川氏はすでに捜査対象となっており、喚問後に逮捕される可能性まで囁かれている。忖度やヨイショに失敗した者の“哀れな末路”を見せられれば、部下はついてこない」(角谷氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン