国内

「佐川証人喚問」舞台裏写真 今井絵理子議員も真剣モード

ほぼ一番乗りで委員会室に入った今井絵理子氏

 この日の永田町は、緊張に包まれていた。3月27日に行われた佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問である。といっても、当の佐川氏は“想定問答”を作って弁護士と入念に打ち合わせし、最初から「刑事訴追される恐れがあるので証言を控えたい」という“決め台詞”で通すことを決めていただろうから、緊張はさほどではなかったかもしれない。何しろ東京大学から大蔵省という超エリート街道を歩んだ佐川氏にとって、自らにとって不利な受け答えをせず無難な答弁をするのは朝飯前だ。

 むしろ、質問する与野党の議員側や、財務省の官僚たちのほうが、どんな“爆弾”が飛び出すか分からないから、緊張したのではなかったか。

 佐川氏が衛視に先導されて参議院の第1委員会室に入ったのは9時27分だったが、そのかなり前からほぼ一番乗りで席に陣取っていたのは、今井絵理子・参議院議員だ。予算委員会のメンバーではないが、後方の議員用の“傍聴席”に座った。足を組んで緊張した面持ちの今井氏は、昨年の不倫疑惑のイメージを払拭するかのような真剣な表情で証人喚問に聞き入っていた。

 もう1人、緊張した表情で委員会室に入ってきたのは丸川珠代・参議院議員である。この日は、委員長の総括尋問のあと、与野党の予算委員の先陣を切って尋問に立った。結局引き出した情報は、「安倍総理や麻生財務大臣からの書き換えの指示はなかった」という言葉くらいで爆弾証言はなかったから、丸川氏本人も官邸も“安心”の結果となった。

 森友疑惑の真相解明は大阪地検の手に委ねられることになりそうだ。

◆撮影:小倉雄一郎

関連記事

トピックス

田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(中央)
《父・修被告よりわずかに軽い判決》母・浩子被告が浮かべていた“アルカイックスマイル”…札幌地裁は「執行猶予が妥当」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま入学から1か月、筑波大学で起こった変化 「棟に入るには学生証の提示」、出入りする関係業者にも「名札の装着、華美な服装は避けるよう指示」との証言
週刊ポスト
藤井聡太名人(時事通信フォト)
藤井聡太七冠が名人戦第2局で「AI評価値99%」から詰み筋ではない“守りの一手”を指した理由とは
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン