プロ野球シーズンが始まる。とかく目が行きがちなのは、今季からチームに加わった男たちだが、今季から一軍定着の期待が集まる“若手の新戦力”もいる。オリックスの2015年ドラフト2位・宗佑磨(むねゆうま・21)は、“イチロー2世”の呼び声が高い。
「オープン戦では主に1番・センターを任され、打率.310、4本塁打、4盗塁を記録した(数字は3月21日終了時点、以下同)。昨年は安打数ウエスタンリーグ3位をマークし、50メートル5秒8の俊足も魅力です」(スポーツ紙記者)
新人王の対抗馬といわれるのは、楽天の2013年ドラフト2位・内田靖人(22)。打率.441とオープン戦首位打者を独走した。
シーズンでも同じ活躍ができるか──野球評論家の田尾安志氏は、「2人とも大いに期待できる」という。
「宗はフルスイングで打率が残せるバッターで、それができるのはタイミングの取り方がうまいからです。足も速いので先頭バッターで出ると怖い存在になる。内田はオープン戦首位打者ですが、どちらかというと長打力が魅力。将来の“右の大砲”になれる存在です」
一方、セ・リーグの若手新戦力の注目株は誰か。3連覇に挑む広島では、「先発左腕がジョンソン(33)だけなのが優勝への不安材料と言われてきたが、2年目の高橋昴也(こうや、19)が結果を出している。ファームの開幕投手を務め、6回1失点、9奪三振の好投を見せた。ローテに入ってくるだろう」(前出・スポーツ紙記者)とみられている。
“孝行息子”たちがチーム力を底上げしていく。
※週刊ポスト2018年4月6日号