「捜査を受ける身です。刑事訴追を受ける恐れがあるので答弁は差し控えたい」
3月27日、衆参両院で行われた証人喚問で、森友学園問題の財務省側の責任者である佐川宣寿・前国税庁長官(60才)はそう繰り返した。
240分にわたる証人喚問は「なぜ、土地を安く提供したのか」「決裁文書の書き換えを誰が指示したのか」という根本的な謎はまったく解明されずに終わった。
各マスコミの世論調査で安倍内閣の支持率は軒並み30%台にまで急落。国民の怒りは沸騰していて、国会周辺や首相官邸前では連日、「安倍首相と昭恵夫人は責任を取れ」とのプラカードを掲げた抗議デモが繰り広げられている。
芸能界でも声が上がり始めている。小泉今日子(52才)が代表を務める会社の公式ツイッターは、安倍政権批判や抗議デモに関するツイートに次々と「いいね!」をつけた。たとえば、有名舞台演出家のこんなツイートだ。
《どうして世間ではまっっったく通用しない非常識が政権中枢では当然のようにまかり通るのか。佐川が書き換えやったって、自分にはひとつも得がないのは全員わかりきってるはず。誰に言われたかも、或いは誰に忖度したのかも。まさにカフカ的な不条理。もう、あとは、国民が本気で怒るしかない》
自宅前で小泉本人に話を聞くと、「この件については私の言葉では語るつもりはありません」と語るのみだった。
この森友騒動は元を辿れば、すべて昭恵さんの振る舞いが原因であることは、連日ワイドショーが報じている通り。
「籠池泰典理事長の森友学園が9億円以上と目される国有地をタダ同然で手に入れた。その土地に建つはずだった小学校の名誉校長が昭恵夫人でした」(全国紙政治部記者)
この3月半ばに明らかになった財務省の決裁文書改ざんでは、2014年4月に昭恵さんが籠池氏に「いい土地ですから、前に進めてください」と話したとされるくだりや、昭恵さんが森友学園の教育方針に感涙したことなどがそっくり削除されていた。
どうして昭恵さんはそんな怪しい学校の名誉校長になってしまったのか、「土地を安く売って」と財務省に働きかけをしていないのか、昭恵さんの口からちゃんとした説明が聞きたい、すなわち証人として国会に出てくるべきだという声が高まっている。佐川氏じゃない、昭恵さんなのだ。
※女性セブン2018年4月12日号