もし日本で改ざんした写真や資料をもとに歴史ドキュメンタリーだと称して放送したら、番組制作に関わった人間だけでなく、そのテレビ局の経営をも揺るがす騒動に発展するだろう。ところが、韓国では「反日」でさえあれば、そういったことは問われないらしい。
ケーブルテレビ「テレビ朝鮮」が、2015年1月15日放送のニュース番組で使用した「朝鮮人慰安婦」の写真がある。元の写真には壁や梁に「KEEP OUT」「OFF-LIMIT」などの英文表記があるが、その部分を隠し、「日本軍慰安婦」の写真として使用された。
元の写真では、彼女たちが日本の慰安婦なのか米軍慰安婦なのか、また国籍がどこかさえはっきりしない。
テレビ局YTNが、2014年9月1日、関東大震災(1923年)時に起きた朝鮮人虐殺事件の特集番組で使用したイラストにも改ざんの跡がある。
実は、このイラストは1931年7月に朝鮮半島で起きた中国人殺害事件を描いたものだった。画面では切り取られているが、元は上部に「日本は朝鮮人をそそのかして我が同胞(中国人)を惨殺させて血痕を残した」と書かれている。倭奴、鮮人という表現で日本人、朝鮮人双方を侮蔑している。
※SAPIO2018年3・4月号