国内

安倍首相の発言「180度豹変」の傾向、籠池・山口氏の人物評も

問題答弁には特徴があることが判明(時事通信フォト)

「佐川は嘘つきだ」「いいや、籠池のほうが嘘つきだ」──森友学園問題における与野党の応酬は、まるで小学生の口ゲンカのようだが、事の発端がこの人にあることを忘れてはならない。

「私や妻が関係していたということになれば総理も国会議員も辞める」(2017年2月17日・衆院予算委員会)

 安倍晋三首相がいくら断言しても、もうその発言は信用ならない──多くの国民が抱く問題の核心はそこにあるのではないか。これまでの首相の発言を検証すれば、疑われるのも宜なるかな。

 問題発言があっても撤回しようとしない安倍首相が珍しく陳謝したのが、働き方改革のこの発言だ。

「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」(2018年1月29日・衆院予算委員会)

 引用した厚労省のデータに異常値が多数見つかったことから答弁を撤回したのだが、実に意外である。安倍首相は官僚が用意したデータを無視して、自らの思い込みや当て推量だけで発言をするパターンが多いからだ。実例を挙げよう。

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