病気の早期発見を可能にする最新医療検査はさまざま登場しているが、自分に必要な検査が何かを見定めるには、「自分の体から発せられるサインに耳をかたむけること」が必要である。
例えば、脳の毛細血管が詰まる「ラクナ梗塞」。日本人の脳梗塞の半数を占めるが、これを放置すると半身麻痺や意識障害を引き起こす。
「初期症状として、目覚めた時に手足がしびれる、または言葉が出にくくなることがある。特に高血圧、糖尿病患者は要注意」(山野医療専門学校副校長の中原英臣医学博士)
ラクナ梗塞にかかると脳出血リスクが10倍に上がる。
「まずは血液検査だけで小さな脳梗塞のリスクが簡単に検知できる『脳梗塞リスクマーカー』を受けるといいでしょう。そこで異常が見つかれば、MRI検査などに進んで確定診断をすることで、より精密な診断を得られます」(同前)
脳梗塞リスクマーカーは、脳梗塞の予測精度が脳ドック平均の4倍。壊死した脳細胞から出るアクロレインなどをバイオマーカーとして、脳梗塞リスクを3段階で評価できる。検査費用は8640円(税込み)で、検査にかかる所要時間はわずか1分だ。
※週刊ポスト2018年4月13日号