常に結果が求められ、活躍できないものは去るしかない。ところが開幕早々にして、そこそこやってくれればいい、と陰で言われている大物選手がいる。3月26日、高橋由伸監督が発表した開幕スタメンから外れた、巨人・阿部慎之助(39)はその代表格。
「一塁手のレギュラーを入団4年目の岡本和真(21)に明け渡した。ケガ以外で開幕オーダーから外れたのは初めてで、相当なショックを受けていたようです。
それもオープン戦の成績を見れば当然で、岡本が17試合で打率.267、本塁打4本、チーム1位となる15打点を記録した一方で、阿部は打率.107、本塁打1本、1打点。かつての面影はなく、“年俸2億1000万円の代打男”になった。
下手に活躍されても岡本を使いにくくなるから、“ほどほどの切り札”になればいいという扱いになりそうです」(巨人番記者)
今季の巨人は岡本に加え、入団2年目の吉川尚輝(23)が二塁手として台頭。昨オフに村田修一(37・BCリーグ栃木)を放出して野手陣の世代交代が進んでおり、ベテランに求められる数字に変化があるようだ。
「昨年は開幕10試合で5本塁打と大暴れした阿部ですが、今季は代打として“年間2ケタ本塁打”を打てば合格というのが首脳陣の相場観でしょう。
投手陣も相変わらず“給料ドロボー”だらけ。かつての開幕投手・内海哲也(35)は、“自己ワーストタイに終わった昨年の2勝(7敗)を超えれば御の字”と囁かれるが、それで年俸1億円ですからね」(同前)
※週刊ポスト2018年4月13日号