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靴磨き、紙ヒコーキ… 毎年恒例「ユニーク入社式」の数々

先輩と一緒に靴と絆を磨き上げる(コロンブスの入社式)

“実感なき好景気”といわれるなか、昨年度の就職環境は人手不足を背景に空前の売り手市場だった。満開の桜の季節を迎え、今年も各社で入社式が行なわれる。自社製品やサービスへの理解を高め、社員同士の絆を深めることを目的に、世界でも類を見ない日本独自のイベントであり、工夫を凝らしたユニークな発想の入社式も少なくない。

 老舗靴用品メーカーのコロンブスが実施する「靴みがき入社式」は、今年で46回目を迎える。配属予定部署の先輩社員と新入社員が、互いに靴を磨き合うことで「配属後の部署内での連携がスムーズになる」(企画部)という。

 鳥羽水族館は、「水中入社式」を2006年から実施。潜水士の資格を持つ新入社員(飼育員)が、ウェットスーツの上からスーツを着て水中に潜り、防水加工を施した辞令を受ける。一生の思い出として胸に刻まれると好評だ。

 星野リゾートが2003年から行なう「手形の契り」は、新入社員が様々な色の絵具に手を浸して手形を押す。約1週間の研修を終えた200名超の新入社員が一堂に集まり、それぞれの決意を川柳で表現。大きな白い布に手形を押して会社との絆を結ぶ。

「手形を押すことで、会社は社員を時に雇用関係を超えて助け、社員は会社の文化に寄与することを約束します」(広報担当)

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