韓国の歴史は嘘で塗り固められている。『韓国と日本がわかる最強の韓国史』を上梓した八幡和郎氏が隣人の「歴史修正」を紹介する。
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韓国人の中には、百済が日本に文明を教えてやったのだから恩があるはずだと主張する人が少なくない。
しかし、土木・養蚕・機織などの技術を持ち込んだ秦氏、千字文と論語を伝えたとされる王仁博士、造仏の卓越した技法を伝えた止利仏師など、文化を伝えてきたのはいずれも百済にいた漢族だ。また、百済から多くの文化を輸入する一方で、日本は高句麗、新羅、唐などの侵略行為に対抗する軍事的支援や任那の割譲など対価を支払っている。
そして、『隋書』には「倭国は大国で珍しいものが多いので新羅や百済はかしこみ敬い、使いを派遣している」とある。一方的に文化が流れたのではなく、相互に伝えられたのだ。そもそも百済を侵略した新羅が現在の韓国であり、百済からは多くの帰化人が日本にやってきた。韓国が百済の継承国家として恩を売ること自体、無理がある。
【PROFILE】八幡和郎●1951年滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業後、通商産業省入省。北西アジア課長(南北朝鮮も担当)、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。現在、徳島文理大学教授。近著に『消えた江戸300藩の謎』がある。
※SAPIO2018年3・4月号