本拠地でときどき投げて、集客に貢献してくれればよいという球団の本音が透けて見える中日・松坂大輔(37)や、開幕スタメンからはずれたものの代打として年間2ケタ本塁打を打てば合格と囁かれている巨人・阿部慎之助(39)など、大ベテランには、プロ野球選手としての“合格ライン”がやけに低い人たちがいる。
反対に、ハードルが上がりすぎて心配されているのが、昨年の日本シリーズでMVPに輝いたソフトバンクの絶対的守護神・サファテ(36)だ。
サファテは今季が3年契約(15億円)の最終年だが、契約が切れる今オフを待たず、2019~2021年の3年間の長期契約(20億円)を締結すると3月末に発表されたのだ。
「37歳の年齢とケガのリスクを考えて、球団内からは大型契約に反対する声もあったが、他球団に移籍されることを警戒しての契約だったと言われています。
ただ、昨季が年間54セーブの日本新記録という大車輪の活躍だっただけに、それに届かない時に“異例の大型契約を結んで働かなくなった”とバッシングされないか心配です。チームが故障者続出でオープン戦10位に沈むなか、サファテに課されるハードルはどんどん上がっている」(球団関係者)
※週刊ポスト2018年4月13日号