「プロ野球界には、“暗黙のルール”がある。例えば、打席に立った投手への内角攻めや、大量リード局面でのバントや盗塁はタブーとされる。これを破ると報復の死球があり、乱闘に発展することも少なくない」(担当記者)
その乱闘にも“ルール”があるという。金村義明氏は「乱闘が始まってベンチから出ないと罰金」と証言し、山崎武司氏は「素手が基本。道具を使うのはNG」という。
たしかに清原和博はバットを投げつけて罰金30万円、出場停止2日間の裁定だったし、審判にボールを投げつけたガルベスは無期限出場停止に加え、4000万円の罰金という重い処分が下されている。素手で相手を殴った場合は罰金だけで済むケースがほとんどのため、“凶器”の使用には厳罰が下されるようだ。
殴ってもいい部位について江本孟紀氏に聞くと、「本気のケンカだからどこを殴ってもいい」のだそうだが、「投手は利き手を怪我しないように気をつける」(投手OB)とも。
※週刊ポスト2018年4月13日号