4月8日はクラシック第1弾の桜花賞。昨年はサロニカが2008年以来久々の出馬登録をしたものの直前で痛恨の取消。角居厩舎にとっては鬼門とさえいえるタイトルだ。調教師・角居勝彦氏の週刊ポストの人気連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、角居厩舎はなぜ桜花賞には縁が薄いのかを考えた。
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桜花賞は大好きなレースだと以前にも書きました。阪神のマイル戦はしっかりと力比べができる好舞台。桜に見守られながらのレースは華やかで、ファン同様に陣営の気持ちも沸き立ってきます。このあとオークスもありますが、やはり牝馬はマイルを勝てるスピード。いちばんの勲章は桜花賞です。
しかし、角居厩舎には縁が薄い(笑い)。牝馬三冠の括りでいけば、オークス、秋華賞は勝っているのに、桜花賞だけは勝てません。ウオッカ(2007年)やシーザリオ(2005年)でさえ共に2着でした。
そんな、いわば片思いの舞台に、今年も出走馬はありません。3月17日のフラワーカップ(1800m)を勝ったカンタービレは賞金的には出走できますが、むしろ距離が延びていいタイプだし、本番まで中2週では調整が難しい。3歳牝馬のこの時期はとてもデリケートで、調子の維持が難しい。GIは勝つためのレースという角居厩舎の信念に添えば、自信を持って送り出せる態勢が整いにくいのです。