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“かかと落とし”が骨を刺激、ホルモン増加し病気を予防

1日たった30回でOK

 糖尿病の予防・改善、認知症や動脈硬化の予防効果が期待できる「かかと落とし」という運動が注目を集めている。福岡歯科大学客員教授で、『“骨ホルモン”で健康寿命を延ばす! 1日1分「かかと落とし」健康法』(カンゼン刊)の著者・平田雅人氏が解説する。

「かかと落としは、背すじを伸ばしてつま先立ちになり、両脚のかかとを上げ下げする運動法です。かかとを地面につけるときに、自分の体重をかかとに伝え、“骨を刺激する”ことを意識して、1日30回繰り返します。手軽で簡単にできる運動ですが、これによって『糖尿病』の予防・改善、『認知症』や『動脈硬化』の予防効果が期待できるのです」

 平田氏は、この運動法を推奨する理由をこう解説する。

「かかと落としによって“骨を刺激する”ことで、骨を形成するはたらきを持つ『骨芽細胞』を刺激することができます。この『骨芽細胞』が分泌するホルモン物質『オステオカルシン』が、全身の臓器や組織にはたらきかけて、様々な疾患を予防・改善できることが分かってきています」

 人間の骨は、オステオカルシンをはじめ新しい骨を作る「骨芽細胞」と、骨を溶かすはたらきを持つ「破骨細胞」とが常に新陳代謝を繰り返すことで、強く丈夫な状態を保っている。

 しかし、「骨芽細胞」は加齢によって減少し、オステオカルシンの分泌量も減っていくことが分かっている。その結果、体内で「破骨細胞」のはたらきのほうが強くなってしまい、新陳代謝のバランスが崩れて骨が脆くなり、骨粗鬆症につながっていく。

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