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家のリフォーム 経験者は「早くやればよかった」と口揃える

リフォームで夫婦の笑顔も増えた(撮影:杉原照生)

 心地良い住まいで送る豊かなセカンドライフ──そんな夢を叶えるのがリフォームだ。

「マンションを住み替えると、都心なら5000万円以上することが多いのですが、マンションのリフォームなら全面改装でも1000万円以内に収められます」

 こう語るのは『SUUMOリフォーム』誌(リクルート住まいカンパニー)の福澤佳恵編集長。同誌の調べによると、昨年リフォームした人の約7割は50代以上。最も多い理由が家屋の老朽化だ。

「マンション、戸建て、共にリフォームの最重要課題に挙がるのは家事動線やキッチンの改善などの“家事のしやすさ”です。戸建てでは省エネ、断熱、耐震といった住宅機能の向上が続きます。最近では在宅介護を見越して、車いすや往診に対応できるバリアフリー化が動機のリフォームも増えています」(福澤氏)

 リフォーム経験者に話を聞くと、多くの人が「早くやればよかった」と口を揃える。

「80代まで生きるとすれば、70代でするよりも、50代でして30年間快適に暮らすことを考えてはどうでしょうか」(福澤氏)

 兵庫県神戸市の大山健さん(69)、節子さん(69)夫婦のケースを見てみよう。健さんが定年退職し、子供も独立したことを機に、戸建てを全改装した大山邸。1階のリビングに対面式キッチンを入れたことで、自然に夫婦の会話が増えて毎日の食事がより楽しくなったという。

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