いまだに巨大な体躯の元プロ野球選手の松井秀喜氏(43才)が、いつも通りの優しい笑顔で姿を見せた。それを出迎えたのは有働由美子アナ(49才)。『あさイチ』(NHK)で朝の顔を8年務めた軽妙な語り口で、松井氏から次々と本音を引き出していく──。フリーになった有働アナを視聴者が初めて目にするのは、そんなシーンになりそうだ。
4月3日、有働アナが27年間勤めたNHKを3月末に退職したことが報じられた。
「NHK内でも一部の人にしか知らされておらず、寝耳に水でした。その限られた上層部に、彼女が辞意を打ち明けたのは今年に入ってからだそうです」(NHK関係者)
冒頭の松井氏のインタビューは、5月12日に放送される『100年インタビュー~松井秀喜~』(BSプレミアム)。収録は彼女が退職の意向を伝えた後に行われたという。
そして退職後すぐの4月5日、6月放送のドキュメンタリー『世界プリンス・プリンセス物語』(BSプレミアム)の収録のため、有働アナはヨーロッパへと飛び立った。
退職の事実が事前に外部に漏れることなく、退職後もNHKの仕事が舞い込む状況を見ると、有働アナは“円満退社”のように見える。
《海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断をいたしました》
退職が報じられた日、有働アナはそうコメントした。
「確かに、ジャーナリストとして現場に出たいという有働さんの言葉は本当だと思います。特派員としてニューヨークのアメリカ総局に行った経験が大きかったみたいですね。カンボジア内戦や湾岸戦争を取材した経験を持つNHK解説委員の柳澤秀夫さん(64才)とは『あさイチ』で共演し、本当に尊敬していましたから」(前出・NHK関係者)
だが、彼女ほどの功労者なら、退職しなくても希望は叶っただろう。それでもフリーの道を選んだのは、有働アナの、言葉には表れない悩みがあった。
「あさイチスタッフとの送別会は行われたそうですが、アナウンス室の送別会は予定がないそうです。そもそも、同僚たちは退職を報道で知った人がほとんどで、『送別会をやろう』と言い出す人もいません。有働さんとはなんとなく“壁”がある感じで冷え切っていましたから…。“有名人のお友達と慰労の会でもすれば”ということを言う人もいるほどです」(前出・NHK関係者)
※女性セブン2018年4月26日号