新年度を迎え、新たな人間関係が始まった人も多いだろう。初めましての挨拶や歓迎会、お花見など、顔合わせイベントを一通り終えれば、いよいよ日常がスタートする。今まさに相手の“正体”に気づくタイミングだ。“いい人”の仮面を被っていた隣の席のあの人が、実は問題を起こしまくりの“モンスター”だった─―としたら、あなたはどうする?
あらゆる種類のモンスターの中から、「不平不満モンスター」と「自慢モンスター」の被害例と対処法を新著『高学歴モンスター』(小学館)の著者で精神科医の片田珠美さんに解説してもらった。
静岡県の45才主婦が出会ったのが、どんなにおいしいものを食べても「でも…」の不平不満モンスター。
おいしくてお得と話題の980円ランチに行ったら「“でも”これって少ないよね」「“でも”ちょっとしょっぱいよね」と文句ばかりでうんざり。そのくせ平らげていた。
自分のことは棚に上げ、時事問題から芸能ゴシップ、よその家庭事情まで、かたっぱしからダメ出しする習性がある。
「欲求不満で自分が満たされてないから、ダメ出しすることで自分の優位性を見せたい。このタイプには反論するだけ無駄。“問題のない人なんていないからね”と、かわしましょう」
東京都・55才主婦が出会ったのが、SNSで競ってくる自慢モンスター。
SNSに「庭に花が咲いたよ」と書くと、コメント欄に、「うちもお手入れが大変」と豪華な花壇と外車の写真を貼り付けてきた。
コンプレックスが強く、不安を打ち消そうと自慢話をし続ける。なかには「タワマンの高層階ってエレベーターが遅くて不便」など、愚痴に見せかけて自慢するツワモノも。
「相手より優位に立つには、“自慢し続けないと!”と思っているんですね。自慢を仕返すとヒートアップするのでNG。大人になって“すごいね”と受け流してあげましょう」
※女性セブン2018年4月26日号