海を渡ってやってきた“二刀流の23歳”に対して、現地では早くも〈殿堂入り〉の声まで上がり始めた。
全米で9000万人近い加入者を誇るスポーツ専門局ESPNは、公式サイトに〈将来殿堂入りする現役選手40人を予想する〉と題した記者のコラムを掲載。同コラムでは40人の名前を挙げ、それぞれの特徴や殿堂入りへの近さで選手を“分類”している。
たとえば、〈すでに十分資格あり〉の選手としてはサイ・ヤング賞3度受賞のクレイトン・カーショウ(ドジャース)やイチロー(マリナーズ)の名前が挙げられており、〈(殿堂入り選考の対象となる)プレー年数10シーズン以上になったらすぐにも〉の項目には、26歳にしてMVPを2回獲得している大谷の同僚、マイク・トラウト(エンゼルス)の名前がある。
そのリストの末尾。〈WHY NOT?(なんでダメなの?)〉の項目にただ一人、名前を挙げられたのがエンゼルス・大谷である。
ESPNが、かつてエンゼルスの経営に参画したウォルト・ディズニー傘下の放送局であることを差し引いても、開幕から10日あまりでのルーキーに対する評価としては異例中の異例だ。
今シーズン最初のア・リーグ「週間MVP」にいきなり選出され、並み居るメジャーリーガー、監督からも“打つ手なし”といった声が相次いだ。