国会で「嘘つき」と呼ばれ、内閣支持率はとうとう20%台にまで落ち込み、国会前の反安倍デモも勢いを増すばかりだが、安倍晋三首相(63才)には“なんか言ったって、わかるような人じゃねえもん”という諦めにも似た雰囲気が国民の間に漂ってきつつある。
4月17日昼すぎ、安倍首相は昭恵夫人(55才)を伴って、政府専用機でアメリカに旅立った。トランプ大統領と会談し、20日に帰国する。
森友問題が再炎上し、財務省内に自殺者まで出てしまった3月中旬以降、昭恵さんは雲隠れ状態だったが、今回の訪米で久しぶりに公の場に姿を見せた。
「昭恵夫人が森友学園の名誉校長をしながら、なぜ関係ないと言えるのか」「なぜあんな嘘を言い続けるのか、わからない」
自民党の小泉純一郎元首相(76才)でさえそう指摘するほど、昭恵さんは“疑惑の中心”にいる。
「政府や自民党の間からも“騒動を収束させるには、昭恵さんが国民の前で真実を話すしかない”という声が高まっています。国会での証人喚問が無理ならば、記者会見を開けばいい。全国を講演で飛び回っていた昭恵さんなら会見を開くことなど苦でもないはずです。何より昭恵さんもその気です。しかし、そんな声は黙殺し、夫婦でアメリカ行きの飛行機に乗り込みました」(全国紙政治部記者)
ちなみに、今回の訪米には、もう1人の“疑惑の人物”も同行した。加計学園の獣医学部新設にからみ、愛媛県の担当者を首相官邸に呼び出して「首相案件」と言い放ったと文書で明らかになっているのに、「記憶の限りでは、会っていない」という珍妙な言い訳を繰り返している元首相秘書官の柳瀬唯夫・経済産業審議官(56才)だ。
「帰国後すぐに国会の証人喚問が控えているので、政府専用機の中では首相とたっぷりと“口裏合わせ”ができるでしょうね」(前出・記者)
「実は、安倍総理も昭恵夫人のアメリカ行きは望んでいなかった」と明かすのは、ある官邸筋である。
「昭恵夫人が同行すれば、“そんなヒマがあるなら記者会見をやれ”という声が高まるのは必至です。そのため総理は“どうにかして昭恵を連れて行かずに済む方法はないか”と悩み、米側にも“1人で訪米したい”と打診したようですが、独身の場合を除けば首脳の訪問は夫婦同伴が基本。“ぜひ夫婦で来てほしい”と言われ、総理もガックリきてました」(官邸関係者)
ところが、昭恵さんはというと、訪米が決まると喜んでいたという。
「ここしばらく外で飲み歩くのはもちろん、フェイスブックの投稿さえ禁止されていたので、ストレスが溜まる毎日が続いていた。“アメリカに行けば、いい息抜きになる”とでも思ったのでしょう。身から出たサビなのに…」(昭恵さんを知る関係者)
※女性セブン2018年5月3日号