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食後に肩から背中にビリッと痛み 逆流性食道炎の疑いも

痛みの種類で何が分かる?

 重い肩こりになると、吐き気や頭痛を覚えることがある。くどうちあき脳神経外科クリニック理事長の工藤千秋医師の話。

「吐き気や頭痛に加え、電気が流れるような“ピリピリ”とした肩の痛み、眼の奥の違和感などがあれば脳動脈瘤の可能性が考えられる。脳の動脈の一部が風船のように膨らみ瘤状になる病気で、これが破れるとくも膜下出血につながる。すぐに専門医を受診してカテーテル治療などを行なう必要があります」(同前)

 激しい“ビリビリ”とした痛みが2~3週間続いた後、ピリピリとした痺れが残る場合には頸椎椎間板ヘルニアなど頸椎関連の病気が原因となっている可能性がある。「箸でモノがつかみづらい」「ボタンのかけ外しができなくなった」など、手先が上手に動かせなくなる症状を併発することが多い。

 同じく“ビリッ”と電気が走るような痛みが食後20~30分の間に肩から背中にかけて起こる場合、逆流性食道炎の疑いがある。

「胸やけの一種で本来は胸付近が痛むことが多いですが、胃腸の機能低下、血流の悪化などによって痛みが背中から肩付近に起こることがある。放置すると食道がんにつながるリスクがある」(きくち総合診療クリニック院長の菊池大和医師)

 体操や生活習慣の見直しでも改善されない肩こりの場合、注意が必要だ。

※週刊ポスト2018年4月27日号

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