ライフ

港区女子が「新橋で飲むことは今後もうない」と確信した夜

港区女子は自称港区男子の言葉に凍った(写真はイメージ)

 実業家や弁護士、外資系金融といったハイスペック男性たちを狙う「港区女子」。現役港区女子の吉川リサコ氏は数多くのハイスペ飲み会に参加しているが、港区飲み会にも大きな格差を感じることがあるという。「港区新橋」でのエピソードをリポートする。

 * * *
 ある時、友達に誘われて新橋での飲み会に参加した。新橋は一応港区だが、普段の私は六本木、西麻布、赤坂、乃木坂あたりがテリトリー。新橋は若干カオスを感じていた。

 目の前にいる3人の男たちはみんな既婚者で、イケていないが、会社がもうすぐ上場しそうだとか。とにかく勢いがあることを伝えようとしていた。彼らは言った。

「俺らみたいにお金に余裕あるとさ、女の子寄ってきちゃって大変で大変で」

「こいつ合コンとかの帰り、女の子にタクシー代渡す時あるもんね」

「いわゆるハイスペ? 港区男子!」

「そう、こいつ女の子のためなら、すごいレストランでも奢ってるし。お金ばら撒いてる」

「やめろよ~」

(男だけで)盛り上がって楽しそうである。そこで笑顔で質問を投げかけてみた。

「そうなんだ~。じゃあ一人の女の子を落とすのに使うのって、だいたいいくらですか?」

 私が、女の子を落とすためにお金をばら撒くと聞いて思い浮かぶハイスペは、

●「俺とやったら結婚するまで生活の面倒みてやる!」が口癖の、マンションを3棟持つ、とあるオーナー企業の社長

●同棲していた彼氏と別れて行き場に困る港区女子に、住まいが見つかるまでと、下心なしに有名ホテルを2週間近く取ってくれたレコード会社の役員(実際、ホテルには来ない)

●「俺の言葉が信用できないならこれ使って。そんくらい惚れてるから」と海外留学する港区女子に国際キャッシュカードを渡した弁護士

──とかである。まさか目の前の男にそれは無理であろう。「バーキンを買ってあげた」「カルティエを買ってあげた」といった、ありきたりなところかと思ってリアクションをどうするか考えていたら、彼らのうちの1人は真顔になり、

「その質問いい質問だよね、ぶっちゃけ、ぶっちゃけちゃうよ?」

 といって、こう続けた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン