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川内優輝の母が明かす「ボストンの勝因」と東京五輪の可能性

”元・最強の市民ランナー”に(Reuters/AFLO)

 ボストンマラソンで日本人として31年ぶりの優勝を果たしたかと思えば、「最強の公務員ランナー」の称号をあえて捨てる突然のプロ転向宣言と、川内優輝(31)が世間をあっといわせるニュースを連発している。

「ボストンではスタート直後に飛び出した際、現地の中継解説者から“クレイジーマン”と嘲笑されていた。昨年の世界選手権覇者で優勝したジェフリー・キルイ(ケニア)に一時は1分30秒差をつけられましたが、40km過ぎに捕らえると、評価は“ミラクルマン”に変わっていた」(スポーツ紙記者)

 当日は気温3度の極寒に強い風雨が重なる最悪のコンディション。多くのランナーが苦しむなか、川内が見せた粘り強い走りのルーツは、幼少期に母・美加さんが課した“スパルタ練習”にある。

 小学校1年生の頃から1500mのタイムトライアルを日課とし、自己記録を更新できないともう一本の“罰走”を繰り返した。最後は自宅までの5kmを走って帰る。弟の鴻輝が「“巨人の星”の陸上版」と振り返るほどの厳しさだった。母・美加さんを直撃すると、興奮気味にこう話した。

「息子は条件が悪い時ほどテンションが上がる。実は、1月に下見を兼ねてボストン郊外の小さな大会に出場したら、気温はマイナス17度。“かいた汗が凍った”と笑っていました。その経験が、アフリカ勢相手でもへこたれない気持ちにつながったのでは」

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