プロ野球開幕から1か月、今年のルーキーたちをみると、活躍ができているかは“明暗”がくっきり分かれている。ドラフト上位といえども、活躍できているとは限らない。ある在京球団のベテランスカウトは、「上位指名は活躍して当たり前。下位がどれだけやってくれるかが、『スカウトの力』の違いです」と語る。
その意味で、今季の注目は日立製作所からドラフト4位でロッテに入った菅野剛士(24)が6番レフトでスタメンに定着していることだろう。
「菅野は明治大学時代の2015年ドラフトで、同期で阪神入りした高山俊(25)らとともに会見を開くも指名漏れした苦労人。11日の西武戦で、12球団の新人最速となる勝利打点を挙げた」(スポーツ紙デスク)
DeNAでは、神里和毅(24・日本生命からドラ2)が1番センターに固定されたことが話題だが、下位指名勢も一軍で存在感を見せている。
「パナソニックから7位の宮本秀明(21)、東北福祉大から8位の楠本泰史(22)らも、ラミレス監督が積極的に起用し“新横浜”と呼ばれている。一方で、14日の試合で走塁ミスがあった楠本を即日二軍に落としたように、うまくチームの緊張感を高める効果も生んでいる」(同前)
※週刊ポスト2018年5月4・11日号