今からちょうど1年後、世間は両陛下への感謝の念と、新時代の天皇皇后への期待感に包まれていることだろう。目下美智子さまが懸念されているのは、その厳粛なムードに水を差す事態が起きないかということである。
4月23日、イギリス王室のキャサリン妃が第3子となる男児を出産した。5月19日にはヘンリー王子とメーガン・マークルさんの結婚式が予定され、イギリス国民は立て続けの慶事に沸いている。一方、メーガンさんの異母姉が結婚に先立って暴露本を出版するなど物議を醸している。
「宮内庁にとっては他人事とは思えないでしょう。眞子さまと小室圭さんの結婚延期は『破談含み』だと根強くいわれています。ただ、簡単に破談できるものではないでしょう。小室さんも母親の佳代さんも、決して法に触れることをしたわけでも、眞子さまを直接的に裏切る行為をしたわけでもありません。家族が金銭トラブルを抱えていることが、皇族の嫁ぎ先にとって芳しくないという意見はわかりますが、事前に宮内庁が把握しておくべきことを、あとになって気に掛けているといわれてしまえばそれまで。今破談となれば、小室さんサイドとしては一方的に宣告されたという構図になります。もしそうなったら、どんなハレーションを起こすことになるのか…」(皇室ジャーナリスト)
一般的に、婚約破棄の慰謝料は、交際期間や婚約期間によって多少上下し、50万~200万円ほどだという。
「ただ、その一般論が当てはまるとは考えにくい。日本全国に顔と名前を知られることになり、小室さんとしても将来の就職や結婚を考えたときに、大きな影響を受けないとも限りません。さらには、佳代さんの仕事などにも影響が出てくるでしょう。
宮内庁内部では、小室さんサイドが納得できるだけの『解決金』を出さなければならないというのは共通認識になっているという話を聞きます。その額については想像もつきませんが、眞子さまのご結婚に際して支払われる1億円以上の一時金と同水準とも」(前出・皇室ジャーナリスト)
だが、それが不調に終わる事態も考えられる。
「もし決着がつかなかった場合、いつどんな形で小室家と秋篠宮家とのやりとりや、宮内庁の対応が、望まない形で公になってしまうかを心配しているのです。イギリスの例ではないですが、暴露本が出版されたり、眞子さまの写真が外部に流出したりといった事態もあり得ないとはいえません。
しかも、仮に今、破談が決まった場合、来年の退位や即位のタイミングでそのような騒動になってしまっては一大事です。それは、これまで国民のために身を粉にして象徴としての務めを果たされてきた陛下の“晩節”を汚すことになります。美智子さまは、それを心底恐れられているといいます。ですから想像し得る最悪の想定までして最善の“解決策”を考えなければいけません」(宮内庁関係者)
小室さんへの“誠意”が伝わる日が来るのか。
※女性セブン2018年5月10・17日号