GWには、動物園や水族館へ出かける人も多いのでは? そんな時に役立つ、生き物に関する意外な豆知識を、“生き物博士”に聞きました。
「動物園や水族館の魅力は、生き物に、いつでも“会える”ことにあります」とは、生物学者の池田清彦さんだ。とはいえ、会いに行くのにおすすめの時間帯はあるという。それが午前中や餌やりの時間だ。
「この時期、午後は気温が上がり、動物たちはダレて、動きが鈍くなります。ですから、比較的涼しい午前中に行くのがいい。また、餌やりの時間なら、動物たちの習性が見られます」(池田さん)
また、動く動物が見たいなら草食動物の方がいいと言う。
「肉食動物は食事時間以外は寝ていることが多いけれど、草食動物は餌の栄養分が少ないのでたくさん食べなければならず、食事時間が長い。つまり、動きがあるんです」(理学博士・本川達雄さん)
ちなみに水族館の生き物も動かないものが多いという。
「海中では、餌が流れてくる可能性が高いので、動く必要がないんです」(本川さん)
動かないにもワケがある。理由を知ってから観察すれば、いつもの生き物がより魅力的に見えるはず。
たとえば、細くて長い足が自慢のフラミンゴは立ち姿がとてもスマート。しかし、その裏で実はかなり努力(?)している。
「フラミンゴの足の、ひざのように見えている部分は、実は足首。つまり、足首から爪先までが長いんです。立っている状態は、爪先立ちに近いといえます」(池田さん)
※女性セブン2018年5月10・17日号