全国で1134もあるという「道の駅」。一体、どこがいい道の駅なのだろうか。そこで、これまで1059の道の駅に訪れたという道の駅の達人・浅井佑一さんがオススメする道の駅を紹介。女性セブンの名物記者“オバ記者”こと野原広子がレポートします。
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「とれとれの魚が食べられて、源泉かけ流しの温泉があって、とんでもない絶景を見られる道の駅、ない?」
無茶ぶりを承知で聞いたら、顔色ひとつ変えず、「ありますね」と道の駅研究家の浅井さん。それが『氷見』(富山県氷見市)でした。
まず度肝を抜かれたのが、富山湾越しにそびえる夕暮れの立山連峰。海から立ち上がっているように見える3000m級の連峰は、世界でここだけだとか。
お次は“とれとれ魚”を食べに回転寿司の『氷見前寿し』へ。氷見前浜で獲れたばかりの魚はぴちぴち美しくて、開店と同時に地元の人で満席になるのも納得の美味しさ。
海辺にある漁師の作業小屋を模した『ひみ番屋街』は、フードコートや飲食街、物販コーナー、鮮魚街などに分かれていて、漁師町を歩いているみたい。
金箔工芸品を扱う『箔一 氷見店』で金箔がけのソフトクリーム(891円)を食べた後、『浜焼き屋台かぶすや』の店主・中島忠志さんと目が合って、“漁師かぶす汁”(300円)で日本酒をちょいと一杯。
離れにある天然温泉の『総湯』で、7時からの朝風呂に。極小の炭酸湯が肌にからみついて、その心地よさに目をつぶれば“放蕩三昧”をしているよう。
そしてシメは、鮮魚店で、ギラリと光る短刀のような太っちょの真いわし(7尾300円)をゲット!
ここに来るときは、何を差し置いても大きめの保冷バッグを持って行くべし、よ。
もっとも「不漁の日は品薄です」(道の駅広報・本多正樹さん)と言うから、そのあたりは、事前にお含みおきを。グッドラック!
●富山県 『氷見』
住所:氷見市北大町25-5
営業時間:温泉10~22時最終受付(土日祝は7時~) 物販8時半~18時
休業日:1月1日
入浴料:600円。足湯は無料
※女性セブン2018年5月10・17日号