芸能

山口達也の不祥事で出演番組の「視聴者離れ」はあるのか

番組の制作スタッフは対応に追われている

 4月25日夕方、TOKIOのメンバー、山口達也が未成年への強制わいせつによって書類送検されたと報じられて以来、各テレビ局では対応に追われている。レギュラー出演しているテレビ番組には『ZIP!』『幸せ!ボンビーガール』『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)、『TOKIカケル』(フジテレビ)、『Rの法則』(NHK)がある。当面、放送を取りやめる『Rの法則』をのぞき、いまは番組の再構成や再編集、CMの差し替えなどの作業が急増している。慌ただしいのは確かだが、第一報から時間が経ち、方針が決まって以降、テレビ局関係者は意外なほど事態を冷静に受け止めている。

「個人的に山口さんにはよい印象しかないので、残念だなとは思いますが、テレビ画面から姿が消えても、たぶん、1か月もしないうちに、居ないことに視聴者は慣れてしまうと思います」

 と話すのは、バラエティ番組に携わる制作会社スタッフだ。

「これまでも不祥事で活動自粛や、引退した芸能人が何人もいます。そのたびに、収録済みの映像の再編集や、構成の変更などの対応をしてきました。見慣れた有名人が出てこないことで、番組から視聴者が離れるのかな?と新人の頃は心配することもありました。でも、似たようなことを何回か経験すると、番組が継続する限り、一人の芸能人が出演しないことは、意外に影響しないものなんだなと思うようになりました」

 だからこそ、面白いと自負する番組を継続する努力をスタッフたちはしているのだという。

 在京テレビ局の関係者は、「影響がまったくないとは言わないですよ。不祥事の種類によってはスポンサーの問題が出てくるので」と前置きしつつ、番組フォーマットがしっかりしていれば、レギュラーの一人が居ないことに視聴者は慣れてくれるものだと続ける。

「もちろん、番組に芸能人の出演を考える場合は、その人に合っているからお願いしているわけです。ですが、バラエティ番組出演者の場合は、番組フォーマットがしっかりしていれば、代わりを果たせる人は見つけられることが多い。『行列のできる法律相談所』だって、司会者が芸能界を引退してどうなるのかと思われましたが、番組構成そのものが面白いのと、代役の司会者も力のある人たちなので、今も人気番組です。山口さんの場合も出演しているのは情報番組やバラエティ番組中心なので、番組のほうは工夫すれば視聴者も離れないと思いますよ」

 ファンの人にとっては代わりの存在はあり得ないのだろうが、現実の視聴者は、なんとなく好感をもっていた程度の印象でテレビ画面を見ているものだ。こんなときこそ、番組そのものの力が試されると、関係者は意気消沈する間もないのが本音らしい。

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン