栃木県宇都宮市から北東へ約13kmの場所にある、東京ドーム約54個分という広大な敷地の「御料牧場」では、皇族方の食卓にのぼる食材の生産が行われている。
「このGW中、3泊4日の日程で皇太子ご一家が御料牧場で静養される予定です。宮内庁から発表されませんが、今年はそこに、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまも合流されるそうです。両家が一緒に静養されるのは、とても珍しいことです」(皇室ジャーナリスト)
皇族の静養地といえば、両陛下の場合は2月の葉山御用邸、7月の那須御用邸など毎年だいたい決まっているが、皇太子ご一家、秋篠宮ご一家の場合はその時々で違う。一緒に静養されることは滅多にないという。
雅子さまと紀子さまは、過去に何度となく比較されてきた。そればかりか、両家の深い溝もたびたび報じられてきた。
「発端は、2004年の皇太子さまの『人格否定発言』に、秋篠宮さまが会見という公の場で苦言を呈したことにあるといわれています。雅子さまが病気療養に入られてからは、紀子さまが“私がしっかりとやらなくては”と責任感を強くお持ちになり、公務を果たされてきました。紀子さまには、いつ“次の皇后”を任されても立派に務められるように準備しているというプライドもあったと思います。以前であれば、ご静養を同じ地でされるのは“気まずいだけ”だったでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
しかし、眞子さまの結婚延期というトラブルが浮上したことで、美智子さまは紀子さまの教育方針に疑問を持たれ、それに反比例するように、以前にも増して雅子さまに期待されるようになっているようだ。もちろん、陛下の退位が1年後に迫っているという事情もある。
「紀子さまにとって何よりも大切なことは、“将来の天皇”である悠仁さまを立派に育て上げることです。しかし、眞子さまの結婚の件で、自信を失っている部分がある。美智子さまの信頼を欠いたことは、痛恨の極みでしょう。
そこで紀子さまは、“次の皇后”である雅子さまから学ぼうという姿勢を見せることで、美智子さまや雅子さまから信頼を得たいというお気持ちがあり、このタイミングで一緒に静養されることにしたのだと思います」(前出・皇室ジャーナリスト)
眞子さまの結婚は、皇族内のバランスにも微妙な影響を与えているのだ。
※女性セブン2018年5月10・17日号