左耳の聴力を失いながらも、持ち前のポジティブさで数々の困難を乗り越えていく──NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』のヒロイン・鈴愛(すずめ・永野芽郁、18才)の明るさに毎朝心を奪われている人が続出している。そこで、『半分、青い。』に関する豆知識を紹介!
バブル時代に上京した鈴愛が律(佐藤健、29才)と律の友人のモテ男、朝井正人(中村倫也、31才)とともに、ディスコに繰り出すシーンがある。このシーンには、お立ち台の上のディスコクイーンが約20名、フロアで踊る客と店員が約70名も出演する。衣装を担当した東京衣裳の澤谷良さんが撮影を振り返る。
「通常のエキストラは、ヘアメイクも洋服も自前が多いのですが、時代背景もあるので、今回は衣装を人数分用意しました。全員にバブル期のメイクをするのも大変でしたね」
他にも、鈴愛が働く「オフィス・ティンカーベル」にやってくる編集者にも当時の空気が色濃く反映されているとのこと。画面の隅々まで要チェックだ。
◆志尊淳、ジェンダーへのこだわり
漫画家・秋風羽織(豊川悦司、56才)のオフィスで働くゲイの美青年・藤堂誠役を演じているのは志尊淳(23才)。彼は今年1月に放送されたドラマ『女子的生活』(NHK)で、心は女性、恋愛対象も女性という役を演じた。制作統括の勝田夏子さんは志尊の役作りについてこう話す。
「『女子的生活』の時にすごく勉強されたみたいで、今回の役についても、“この人が好きなのは男性なんですよね? 男のメンタルで男性が好きなんですか? それとも女性のメンタルで男性が好きなんですか?”と、役柄について、真剣に聞いてこられました。私たちは米国のドラマ『glee』に出てくるカートというキャラをイメージしていたのですが、志尊さんがそこまで考えてくれていて、本当に頼もしい限りです」
◆オープニング映像は1か月ごとに変化!?
タイトルにちなんだ“青い”空にさまざまな形の雲が浮かび、それを何かに見立てるというアイデアが印象的なオープニング映像。オープニング映像の監督を務めるくろやなぎてっぺいさんが話す。
「毎朝空を見て、いい雲が出ていたらカメラマンに連絡して撮ってもらっていました」
最後の雲のカットは、毎月変わるとのこと。いつ変わるのか注意して見ると、自分だけの発見にウキウキできそうだ。
10話では鈴愛の耳を診てくれる医師の役で眞島秀和(41才)がスペシャルゲストで登場し、「この回しか出ないの?」とSNSをにぎわせた。今後もこうしたゲストがふいに現れるかもしれない。一瞬たりとも『半分、青い。』から目が離せない!
※女性セブン2018年5月10・17日号