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キリン、コアラ、ナマケモノ 排泄物をめぐるトリビア集

赤ちゃんの離乳食はママのウンチ!?(イラスト/金太郎ショコラ)

 GWには、動物園や水族館へ出かける人も多いのでは? そんな時に役立つ、生き物に関する意外な豆知識を、“生き物博士”に聞いた。

 有袋類のコアラは袋の中に子供を入れて育てるが、袋の口は母親の肛門側にある。生物学者の池田清彦さんが教えてくれた。

「これは赤ちゃんコアラが袋から顔を出し、母親の肛門から出る“離乳食”を食べるため。離乳食とは、母親が腸内でユーカリを半分消化したもの、つまり“ウンチ”です。子供は母親のウンチを食べて、有毒のユーカリを分解するバクテリアを得ているんです」(池田さん)

 キリンは高い木の上にある葉を食べるため、首が長い。しかし、首が長い理由はそれだけではない。

「メスを争奪するため、オス同士が戦うのですが、その時、相手を打撃するのに首を使うんです。これをネッキングといい、長い首はムチのようにしなやかに曲がります。勝った方のオスは、メスの尿を舐めて発情しているかどうかを確かめてから交尾します」(池田さん)

 東京工業大学名誉教授の本川達雄さんはこんな豆知識を伝授する。

「ほとんど動かないナマケモノは、エネルギーをあまり使わないので、同サイズの哺乳類より1.5倍は長生きなんです」(本川さん)

 排便も週1回。それも自分のいる木の根元にすることでウンチを肥料にし、その葉を食べるという省エネぶりだ。

※女性セブン2018年5月10・17日号

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