体重計に乗れば体脂肪率や筋肉量などから判断される「体内年齢」が表示され、脳トレの結果を見れば「脳年齢」が診断される……。年齢に関する指標は数あれど、いま一つピンと来ないのは、生活に直結していないからだ。もし、普段行なっている動作や日常生活の行動から“本当の日常生活年齢”がわかるとしたら──。
●人を避けて歩ける人の脳は60代以下、歩けないと70歳以上
通行人の多い大きなスクランブル交差点などで、よく人にぶつかるという人はいるだろうか。
「流動性知能が衰えると、脳から体への命令を処理する能力が衰えるため、避けながら早歩きすることが難しくなります。これができない人の脳は、統計からいえば70歳以上と考えられます」(脳科学者の塩田久嗣氏)
スクランブル交差点をスムーズに通れるのは60代までのようだ。
●キャッシュカードの暗証番号を覚えられないと80歳以上
記憶力の低下も、脳の年齢の衰えを示す。
「自分の携帯電話の番号を覚えられない人の脳は65歳以上。キャッシュカードの4桁の暗証番号が覚えられないと75歳以上だと考えられます」(前出・塩田氏)
80代では、暗証番号を紙に書いて携帯しないと覚えられないという。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号